カリフォルニアのナパバレーでも知られるように、良質なワイン用ぶどうが育つ土地のことを「バレー」と呼ぶことがあります。ぶどう畑が広がるその地には、ワイナリーやレストラン、ショップなどが立地し人々が集う……。
信州もそんなワインバレーのひとつとして「信州ワインバレー」を形成し、多くの方に訪れていただきNAGANO WINEを楽しんでいただける場所になることを目指しています。
その立地と気候に合わせて4つのワインバレーを位置付けた「信州ワインバレー構想」を策定した2013年、信州ワインバレーには、ワイン用ぶどうを使用して果実酒を醸造しているワイナリーが25軒ありました。それから10年が経った2023年、信州ワインバレーではさらに多様な地域でワインがつくられるようになり、新たな産地も形成されました。2023年末現在、信州ワインバレーには5つのワインバレーに80軒のワイナリー、さらにワイナリーをめざす多数の生産者が、世界の皆さんに恋していただけるような高品質なワインと地域を目指しています。
良質なワイン用ぶどうの産地は、全国を見渡しても限られています。また、ワイン産業は裾野が広いため、NAGANO WINEは地域活性化につながる可能性を持っています。
そこで長野県では、栽培から醸造、販売、消費にわたる振興策「信州ワインバレー構想」を策定。NAGANO WINEのブランド化とワイン産業のさらなる発展を推進し、ひいては長野県全体の発展に寄与することを目的としています。