長野市
|坂口酒店|
大きなテーブルを囲んで
ワインや自然食品の話に花が咲く
「店の主は母なんですよ。今日は母がどうしても都合がつかなくて…」と申し訳なさそうに言う坂口厚子さん。母娘で切り盛りする坂口酒店は、売り上げのほとんどが個人客向けで、店内のディスプレイにも女性らしい細やかな気遣いが感じられます。店の中央には、大きなテーブルが置かれていて、訪れたお客様を手作りの漬物などでおもてなしするのが同店のスタイルです。
「もちろん、母の代からのご常連もよく来てくださいますし、このごろは観光のお客様も見えます。大阪の方で、温泉めぐりで立ち寄った松代が気に入り、去年1年間で12回も来てくださった方もいらっしゃるんですよ」
城下町松代の魅力はもちろん、坂口酒店でテーブルを囲んでのおもてなしも大きな魅力になっているのでしょう。
坂口酒店で扱うNAGANO WINEは、井筒ワイン、林農園(五一ワイン)、はすみふぁーむ、リュードヴァン、サンクゼール、安曇野ワイナリー、たかやしろファーム、ぼんじゅーる農園など。「ワインのことはまだまだこれから」と謙遜する坂口さんは、東京の田辺由美ワインスクールに通い、ワインアドバイザー資格を2000年に取得。また、長野県原産地呼称管理制度認定のワインはこの制度ができた当初から扱っています。
「1級フードアナリストの中島麻希さんやワインエキスパートの禰津道代さんも、よく訪ねてくださいます。ワインを通して人脈が広がり、新しいことをやろうとワクワクしているところです」。NAGANO WINEへの期待が高まるなか、ワイナリーを巡る「ワイナリー遠足」や、店内でのミニワイン会などを試み始めました。
「保健所の飲食店営業許可を持っているので、ここでミニ・メーカーズディナーを行うこともできますし。地元に根差したワインをみんなで楽しみたいですね」
実店舗ならではの顔の見える関係を大切にする一方、坂口さんは店のホームページやブログ、フェイスブックでも情報発信中。坂口さんおすすめのNAGANO WINEが通販で購入できます。
坂口酒店は、NAGANO WINEと地酒のほか、琉球もろみ酢など自然派調味料、オリーブオイル、杉檜茶など体に優しい食品が揃っています。
「たとえば、杉檜茶は私自身が10年以上も飲んでいますけれど、花粉症の症状がずいぶんよくなりました。私は必ず自分で使ってみてから、商品をお客様におすすめしています」
さらにお母様の万千子さんが自家栽培する大豆でみそ、しょうゆを作っており、ワイン会やお酒の会に必ず登場する手作り餃子や、お茶請けの漬物に使われています。自然派食品に関心のある方なら、一度はのぞいてみたいお店です。
坂口 厚子さん
1964年長野市松代出身。坂口酒店は建材や油を扱う商店から、1894年に酒店に転換。1975年に父が亡くなり、母の万千子さんが店を経営しながら2人の子供を育てる。厚子さんは東京の短大卒業後、実家に戻り、おもに家事と祖父の介護を担う。現在は、坂口酒店の代表として、店舗運営。ワインアドバイザー。SSI唎酒師。
住所 | |
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電話番号 | 026-278-2103 |
営業時間 | 9時~20時 |
定休日 | 1日、16日、第2日曜 |
アクセス | 長野駅から松代までバス便あり |
URL |