松本市
|矢﨑酒店|
ネット通販も便利な酒店
リュードヴァンのワインが充実
静かな住宅地に店を構える矢﨑酒店。酒類全般と業務用輸入食材を扱い、売上の8割以上が飲食店などを対象にした外販です。プロに信頼される店として、創業から60年になります。ワインは輸入ものが主力ですが、5年ほど前から県産ワインに力を入れ、長野県原産地呼称管理制度認定ワイン取扱店でもあります。
店主の矢﨑孝彦さんは「県産ワインといっても、うちがやるからには、どこでも手に入るようなものではなく、生産量は少なくてもコレと思い定めたブランドに的を絞っています」
たとえば、東御市のリュードヴァン。代表の小山英明さんとはワイナリー立ち上げ以前の委託醸造の時代からの長いおつきあいです。剪定作業や果実摘みなどの作業を手伝い、顔の見える関係を築いてきました。また、塩尻市のヴォータノワインもほぼ全アイテムが揃うとのこと。同社は委託醸造を経て2012年から自社ワイナリーでの醸造を始めています。代表の坪田博満さんとは、原産地呼称認定の発表会で偶然出会い、その後、塩尻の有力飲食店を介して取引が始まりました。飲食店との関係が深いからこそ、早く確かなワイナリー情報が入ってくるといえます。
取材時には、リュードヴァンに委託醸造しているぼんじゅーる農園の「鞍掛ルージュ ピノ・ノワール2013」も入荷していました。これは総生産本数が1243本と限定されたものです。
「中信東信地域はいい飲食店が育ってきて、県産ワインについての理解も深まってきました。同時に、ここへきて新しいワイナリーがどんどん立ち上がってきますから、ワイナリーの動向に目が離せない状態です」
もうひとつ、矢﨑さんが変化を感じるのは一般消費者。2014年10月中旬に松本で開催された信州ワインサミットでは、90種以上の県産ワインが提供され、5日間の会期中は大賑わい。納品に尽力した矢﨑さんは、ここで大きな手応えを感じます。
「以前は、国産ワインなんて、県産ワインなんてという雰囲気がありましたけれど、いまや、県産ワインへの関心は驚くほど。品質がレベルアップしているのはもちろんですが、ブームといえるほど関心が高まっています。ワインサミットでは、このワインはどこで買えるのか、譲ってくれというお客様がずいぶんありました」
矢﨑酒店では、ホームページからの通信販売も始めました。ワイン、日本酒、焼酎、ビールなどを揃え、ワインはリュードヴァンをメインに扱っています。
矢﨑 孝彦さん
1956年松本市出身。矢﨑酒店は1954年創業。父とともに店を盛り立て、後に引き継ぐ。住宅地という立地であり、店売りよりも飲食店向けの外販にウエイトを置いてきた。ワインに合う輸入チーズなど業務用食材も販売。県産ワインへの関心の高まりを感じ、ホームページからの通販を開始。夫婦と20代後半の息子で店を切り盛りしている。
住所 | |
---|---|
電話番号 | 0263-25-5016 |
営業時間 | 8時~20時 |
定休日 | 日曜、祭日 |
アクセス | 南松本駅から徒歩20分 |
URL |