長和町

｜森田屋｜
シニアソムリエが案内する
NAGANO WINEの品ぞろえは100種以上

上田市を起点とする国道152号線。通称大門街道として知られていますが、それと並走する町道の旧長門町立岩地区に、創業100年を越える森田屋はあります。背後に山を控え、農業を中心とした典型的な中山間地であることから森田屋は地域に親しまれる店として長年住民の生活を支えてきました。しかし、郊外型大型店舗やコンビニエンスストアの出店が進み、こうした地域にも都市化の波が押し寄せてきました。

「今後も地域のお店として存続していくためには、何か特徴を出す必要がありました。幸いなことに私はワインの魅力にとりつかれていましたから（笑）、これをお客さまに伝えていこうと思ったのです」と美智子さん。ワイン中心の品ぞろえに変えると、近隣の中核都市の上田や、遠くは松本からもお客さまがいらっしゃるように。わざわざ足を運んでくれるお客さまに、ワインをセレクトするときにきちんとした情報をお伝えしたいという思いから、仕入れるワインは全てテイスティングします。
また、「ワインは毎年同じものはできませんから、そうしたこともワインの魅力の一つとしてお伝えしています」。リピーターのお客さまが多いというのも、こうした接客で信頼関係を築かれているからと言えます。NAGANO WINEの取り扱いも積極的に広げ、現在は100種以上になりました。

「自分の成長とNAGANO WINEの成熟が重なったこともあって、大げさですがともに歩んできたという感覚を持っています。老舗、ニューウェイブを問わず、人の心を打つNAGANO WINEが出てきていることに私は感動を覚えています」と、NAGANO WINEへの熱い思いを語る美智子さん。「それぞれの地域でしか出せない味を味わえるNAGANO WINEとそれをつくり出す醸造家の人柄と情熱も併せてお客さまに伝え、NAGANO WINEをもっと広めていきたいです」