松本市
|セロニカ 地中海料理&ワイン|
ジャズが流れ ワイン好きが集う
老舗地中海料理店
戦災を逃れ、歴史的建造物が今も数多く残る松本。そのなかでも天守閣が国宝に指定されている松本城は人気の観光地です。そして、その松本城から徒歩10分という場所に、創業32年の地中海料理店「セロニカ」があります。
店名の由来は、数多くのスタンダートナンバーを作曲したアメリカのジャズピアニスト、セロニアス・モンクと、パトロンのパノニカ男爵夫人、ふたりの名前を掛け合わせたもので、トミー・フラナガン・トリオが上梓し、愛好家の間で名盤になっているアルバム『Thelonica(セロニカ)』からきています。
ジャズに関係した名前を店名にするくらいですから、オーナーシェフの中嶋 治さんとマネージャーを務める妻の美奈子さんはそろってジャズが大好き。店内にも心地良いジャズが流れています。
もともと大学時代に音楽を通じて知り合ったふたりは、卒業後にミュージシャンの道を志してサンフランシスコへ渡ります。しかし、現地で過ごすうちに音楽で生きていくことの難しさを感じ「ミュージシャンを目指すよりも、日本に戻って音楽の流れる場所で働きたい」と思うようになりました。そして料理をすることが好きなふたりは、飲食店を生業にすることを決めたのです。
「せっかくサンフランシスコに来たのだから、そのことを生かせるように、地中海料理とワインを提供する店がいいねとなって。ふたりで勉強してから日本へ帰り、松本でこの店をはじめたのよ」と美奈子さんは楽しそうに笑います。
国内外のワインを常時200種類以上、豊富に取り揃えていますが、そのうち県産ワインは赤白、各13種類。そのほかにも新しいワイナリーができると実際に飲んで確かめ、自分がおいしいと思うワインを仕入れています。
デキャンタに移してからの提供ですが、フルボトルはもちろん、その半量での注文も可能です。
最近は観光客から「県産ワインをグラスで飲みたい」とリクエストされることも多く、赤白、各1種類ずつ飲めるように用意しています。希少なブテッィクワイナリーのワインもグラスで飲める日があるので黒板に注目して欲しいとのこと。
「せっかく松本へ遊びに来てくださったのに、地元のワインが飲めないなんて申し訳ないでしょ」とおもてなしの心意気が感じられます。
お店のホームページに記載されているワインリストから、ほかでは飲めないワイナリーのワインが飲めると評判になり、人気のワインイベント「塩尻ワイナリーフェスタ」へ参加されたお客様や、安曇野や松本のワイナリー巡りをされたお客様が、松本へ宿泊し、最後の締めくくりにセロニカへ寄ることもあるのだそう。
松本駅まで徒歩5分という立地にあり、市内観光後にも立ち寄りやすいこの店は、県内外からワイン好きのお客様が集い賑わっています。
中嶋 治さん、美奈子さん
治さんは、1954年松本市出身。学生時代に音楽を通じて美奈子さんと知り合い、大学卒業後にミュージシャンを目指して二人で渡米。ジャズボーカリストとして活動したが、サンフランシスコやバークレーで2年間過ごすうちに「帰国して飲食店をはじめたい」と一念発起。地中海料理店にて修業。出身地の松本にて、1984年セロニカを開店する。趣味でボーカルのほか、サックスも演奏する。
妻の美奈子さんは、1954年長崎県五島列島出身。自身が講師を務めるワインセミナーは、毎月第1日曜日 、13時30分から開催。ワイン5〜6種類と簡単なおつまみがついて3000円。「友人に頼まれてはじめたんだけど、本当に初心者向け。なぜワインには甘口と辛口があるのかをお話したり、外国の言葉で聞き取りにくいブドウの品種名を、黒板に書いてお話したり」。趣味はピアノ。
住所 | |
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電話番号 | 0263-36-9097 |
営業時間 | ランチタイム |
定休日 | 月曜日 |
アクセス | 松本駅より徒歩5分 |
URL |