|ヒカリヤニシ|
レストランとして蘇った旧家光屋
ゆったりとした時のなかで
くつろぎのおもてなし

|ヒカリヤニシ|<br>レストランとして蘇った旧家光屋<br>ゆったりとした時のなかで<br>くつろぎのおもてなし

120余年の歴史を持つ松本一の商家「光屋」がその姿を変えることなくレストラン「ヒカリヤ」として蘇ったのが2007年のこと。

敷地の広さと二手に分かれた建物を生かして、通りに面した「ヒカリヤヒガシ」は日本料理、中庭を挟んで奥に立地する「ヒカリヤニシ」はナチュレフレンチのお店となっています。

蔵を改造した室内。とても落ち着ける雰囲気づくりがされています

再開発が進むなかで取り壊しの話が出ていたのですが、「松本の文化を守り、人々が集う場所として次の世代にもぜひ残したい」明神館の若旦那 齊藤忠政氏(シックスセンス株式会社 代表取締役)の熱い思いに動かされたそう。

オープン当初から地産地消をお店のポリシーとしてきましたが、当時はお客さまに理解されず苦戦したと言います。今では「毎週月曜日、栽培農家さんが店の前で朝市を開くのですが、いつも近所の方で賑わっています」と、マネージャーの後藤さん。食の安心安全が社会問題となる中で、その大切さが浸透してきているようです。

手前のサラダはアボカドクリームにたまねぎとブラックオリーブを振りかけ畑に見立て、そこから収穫するイメージでいただくシェフおすすめの一品「プランタン」
NAGANO WINEは塩尻、松本、安曇野と地元ワイナリーを中心にセレクトされています

「生産者の方がつくってくださる地元食材に感謝しながら、自分の持つフレンチの技術で少しだけ手を加える。それをお客さまにお出しして喜んでいただくのが基本です」そう語るのは統括総料理長の田邊シェフ。

「これからは、ただおいしいものをつくって出すだけではだめだと思うんです。食材のことや料理方法など、こちらのこだわりをしっかり説明していかないと」。

それに加えて、長野県産の食材やNAGANO WINEについても、レストランが主催するイベントを通じてその素晴らしさを積極的に発信しているといいます。伝統を受け継ぎながらも常に新しい提案をして、松本、ひいては長野県の食文化を進化させ、人材の育成にも努めようという、熱い思いにあふれたお店です。

統括総料理長
田邊 真宏さん

栃木県出身。宇都宮の「オトワレストラン」音羽和紀シェフに師事したのち渡仏。一つ星レストランに入店(現二つ星)。その後、欧州名店を巡り帰国。「ジェイキュイジーヌトビラ」料理長を経て、現在「ヒカリヤ」の母体である「明神館」の統括総料理長を務める。マクロビオティック・アドバイザー免許を有する。

住所

長野県松本市大手4-7-14

電話番号

0263-38-0186

営業時間

ランチ
11:30~13:30(L.O.)
ディナー
18:00~21:00(L.O.)

※2013年に東京丸の内にも支店をオープン
URL : http://www.hikari-ya.com/tokyo/

定休日

水曜日

アクセス

松本駅から徒歩15分

URL

 http://www.hikari-ya.com

2013年04月01日掲載