|La Fruitier TAKEUCHI
 (ラ・フルティエール タケウチ)|
旬のおいしさを凝縮させた
フルーツの加工品

|La Fruitier TAKEUCHI<br> (ラ・フルティエール タケウチ)|<br>旬のおいしさを凝縮させた<br>フルーツの加工品

ある日のイベントの黒板メニューから、「セミドライプルーンの赤ワインのスパイス煮」と「プルーンと自家製赤ワインのヴェリーヌ」。あるいは取扱店に納入された商品から「青りんごのバニラ風味」と「赤りんごのジンジャー風味」のコンフィチュール。

名前だけでもそそられますが、これらは「ラ・フルティエール タケウチ」が作る加工品、あるいはそれらを使ったメニューの一部です。

「ラ・フルティエール タケウチ」は、長野市若穂で家族とともに果樹園を営む竹内和恵さんが、自家農園の果物で作った加工品を販売する際に用いる屋号です。竹内さんは、果樹農家であり、加工品づくりの名手でもあるのです。

加工品づくりにおいては、3年間通ったル・コルドン・ブルー東京校での学びを生かしつつ、「おいしさの8割は、畑で収穫した時点で決まっている」と竹内さんは言います。何より畑仕事を大切にしているのです。 

須坂市の「ガーデンソイル」で9、10月の日曜限定に行われていた「サンデーガーデンマーケット」にて
ガーデンソイルの敷地に隣接して竹内果樹園のワイン用ぶどう畑がある。品種は、2011年に植樹され、18年にこの場所へ植え替えられたシラーとメルロー

自宅に併設した加工所で、サワーチェリー、ブルーン、ぶどうなど、次々とむかえる収穫期の間をぬって、コンフィチュールやコンポート、ドライフルーツサラミなど、旬のおいしさを凝縮させた加工品へと仕上げます。

それらは県内外にある舌の肥えたオーナーが営む店へ納入されるだけでなく、自転車と一体となった移動式のジューススタンドで、竹内さん自らあちこちのイベントに出店して、ジュースやヴェリーヌなど魅力的なメニューとしても販売しています。

「果物の加工品は、素材さえあれば家庭でも作れます。でも、この素材でなければ出せない味を目指しています」
ラ・フルティエール タケウチのおいしい加工品は、竹内果樹園の果物だからこそ生まれるのです。

 
竹内 和恵さん

埼玉出身、東京育ち。大学時代に訪れた、現在の夫である友一さんの実家にて、地元産の農作物であふれる長野の食卓の豊かさに感動を覚える。2004年から「ヴィラデストワイナリー」のオープニングスタッフとして勤務。2008年に夫とともに家業である「竹内果樹園」を継ぐ。

住所

長野県長野市若穂綿内8870

電話番号

026-285-0590

URL

https://lafruitieretakeuchi.stores.jp/

取材・文/塚田結子  写真/安斎高志
2018年12月11日掲載