自然と人が醸すワイン
ワインはぶどうを発酵させてつくるお酒。ですからワインの品質を決めるのは、「ぶどう」の良しあしと「醸造技術」です。
糖、香り、タンニンなどの成分が凝縮されたぶどうが、ワインにとって理想ですが、良しあしを左右するのは、その年の天候です。春から夏にかけて雨量が少なく晴天が続くことが十分に熟したぶどうが実る条件です。
収穫した年のことを「ヴィンテージ」と呼び、ぶどうの当たり年に生産されたワインは高い評価を受けます。
ヴィンテージはラベルに表示されています(複数年のワインをブレンドしたワインには表示はありません)。そのほか、ラベルからはさまざまな情報を読み取ることができます。
醸造後すぐに楽しめるワインは、新酒、ヌーボーなどの名前で発売されます。それ以外の一般的なワインの飲みごろは、数年から10年前後。高級ワインの中には10年以上かかって熟成のピークを迎えるものもあります。日本でも年々醸造技術が進歩しており、長期熟成タイプも増えていくことでしょう。